あなたは、伝わる文章の書き方を知っていますか?

読者に伝わる文章は、いくつかのメリットがあります。ブロガーの人なら、ファンが増えますし、営業マンの人なら成果が上がるかもしれません。

意外かもしれませんが、伝わる文章を書くのは特別に難しいわけではありません。

たった7つの書き方をマスターすれば、誰でも書くことができます。

ということで、この記事では「伝わる文章の書き方」を7つに分けて解説します。

ぜひ、参考にしてみてください。

伝わる文章の2つのメリット

読み手にしっかり届けば、価値ある文章になります。書き手の想いが伝われば、役に立ち、胸に響きますよね。そんな文章には、2つのメリットがあります。

多くの人に読まれる

伝わる文章を書けば、より多くの人に読んでもらえます。
なぜなら、知りたい情報がすぐに手に入ることで、時間と労力の短縮ができるからです。あなたがニュースをチェックするのは、通勤中や休憩時間の合間ではありませんか?
現代では、スマホなどの電子機器を使いスキマ時間に読みます。わざわざ「よし!文章を読もう!」と時間を作って読む機会は多くありません。

つまり、今求められている文章は「サクッと読めて、必要な情報がすぐ手に入る」ことなのです。よって、伝わる文章を書ければ、より多くの人に読んでもらえます。

成果を出すことができる

書き手の意図が正確に伝われば、成果を出すことができます。
ブロガーの人であれば、より自分の想いを伝えてファンになってもらえるかもしれません。また、広告文を書くコピーライターであれば、より多くの商品が売れるでしょう。

もし自分の想いや商品の良さがきちんと伝われないと、意図しない形で伝わったり、そもそも読まれないということになりかねません。つまり、成果を上げるためにも、伝わる文章を書くことが必須なのです。

伝わる文章の7つの書き方

では、実際に伝わる文章をどう書けばいいのか、7つに分けて具体的に説明していきます!

無駄な表現を使わない

伝わらない文章は、無駄な表現が多いです。
ダラダラ続く文章は、まるで「夏休み前の校長先生のあいさつ」のように長く感じてしまいます。一旦、読者が「読むのが面倒…」だと思ってしまえば、あっという間に読まれなくなってしまいます。

無駄な表現の代表例

・順接の接続詞「そして、それで」
・「〜など」「〜ということ」「〜していきましょう」「〜ように」
・重複表現

順接の接続詞の無駄な表現

ダメ例:「明日はデパートに行きます。そして、楽しみにしていた新商品の服を手に取れるので嬉しいです」

良い例:「明日はデパートに行きます。楽しみにしていた新商品の服を手に取れるので嬉しいです」

「など」の無駄な表現

ダメ例:「私は、スキーや野球、クライミングなどが趣味です」

良い例:「私は、スキーや野球、クライミングが趣味です」

「〜ということ」の無駄な表現

ダメ例:「新しい家具を買うということを考えています」

良い例:「新しい家具を買おうと考えています」

「〜していきましょう」の無駄な表現

ダメ例:「では、始めていきましょう」

良い例:「では、始めましょう」

重複表現の無駄

ダメ例:「写真を撮影することは楽しいことです」

良い例:「写真撮影は楽しいことです」

順接の接続詞は、無くても意味が通じます。適度に使う分には問題ありませんが、使い過ぎには要注意!同様に、「〜ということ」や重複表現は、つい無意識に使ってしまいますが、無くても問題ありません。使っていると気づいたら、削るようにしましょう。

主語と述語は正確に使う

文章を読むときには、無意識に主語を頭に置いて読んでいます。
もし主語と述語が正しく対応してなかったら、違和感を感じるでしょう。

主語と述語が正しくない例

「スペインの料理は、どれも美味しくて、印象に残っているので、一度作ってみます」

いかがでしょうか。主語が「スペインの料理」、述語が「一度作ってみます」となっています。このような文章を「ねじれ文章」と言います。話がすり替わったような感覚になるため、読み手は混乱するでしょう。

主語と述語が正しい例

「スペインの料理は、どれも美味しくて、印象的でした。だから自分でも、一度作ってみます」

文章を区切り、主語と述語を対応させれば、ギクシャクした文章にはなりません。上記の例のような短い文章では、まだ意味を理解できますが、長い文章では全く理解できないこともあります。書くときには、主語と述語に気を配りましょう。

1文を短くする

区切りがない長い文章は読めないという人も多いと思います。読みにくいことに加え、意味が通じにくくなります。1文はできるだけ短くしましょう。

1文が長い文章

「私は家具の代理店の営業部でノルマを達成しながら、カメラや服の物販の副業をやっていて、将来のためのスキルアップのために資格の勉強をしていて、毎日クタクタです」

上の文章はたった77文字ですが、少し頭を使ったのではありませんか?

1文が短い文章

「私は家具の代理店の営業部でノルマを達成しながら、カメラや服の物販の副業をやっています。さらに、将来のためのスキルアップのために資格の勉強をしていて、毎日クタクタです」

「。」を1つ入れ、「さらに」の接続詞を入れることで、だいぶ読みやすくなったと思います。1文が長いほど、読者が負担を感じてしまいます。もちろん、すべて1文が短くする必要はありません。適度に短くすることで、伝わる文章になるでしょう。

具体例を書く

抽象的すぎる文章って、分かりにくいですよね。伝わる文章には、具体例が必須です。たとえ分かりにくいことでも、身近なことで例えられると理解できた!なんてこともあるでしょう。

ことわざの「人生、山あり谷あり」には、「人生には良いことも悪いこともある」という意味が込められています。人生を山と谷でたとえることで、納得感があり、より読者に伝わるでしょう。

具体例を書くコツは、対象になる事柄の「共通点」を正確に理解することです。先ほどの例では、『人生』と『山と谷』では、上がることもあれば、下がることもあるという共通点がありますよね。その同じことを別に対象で例える。それが、具体例を作るコツです。

加えて、身近なことで例えるほど、読者は「なるほど!」となります。できるだけ、身の回りのモノや出来事で例えましょう。

綺麗な言葉はいらない

もしあなたが、小説やコラム、個人的なブログなどを書かない人なら、美しい表現はいらないでしょう。

事例

「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない」

この文章は、池澤夏樹さんの「スティル・ライフ」の出だしです。とても綺麗な文章で私も好きな本の1つです。しかし、すべての文章がこのような書き方では、疲れてしまいますよね。どうしても表現が長くなり、結論が見えないからです。

もちろん、小説やコラム、ブログでは必要な時が多いでしょう。一方で、ノウハウ系のWEB記事・本では、伝わりません。あなたの文章の目的次第では、綺麗な表現より分かりやすく伝わる文章を書く必要があります。そこで、しっかりと文章の目的を決めましょう。

文章の目的を決める

あなたは、目的地を決めずに旅行しますか?ほとんどの人が、ノーと言うでしょう。文章も同じです。まずは書く目的を決めてください。ゴールを決めることで、「どう書けばいいのか」「何を書けばいいのか」が明確になります。書く内容がハッキリするため、無理なく伝わる文章が書けます。もし書く目的を決めなければ、「え?何が言いたいの?」と伝えたいことが曖昧な伝わらない文章になってしまうでしょう。

ブロガーの人を例に説明しましょう。文章の目的が「ファン作り」だと仮定すると、自然と「ファンになってもらうために必要なことはなんだろう?」と考えることができますよね。すると、『人柄を伝えた方がいいかな』『経歴も書いた方がいいな』『文章のスタイルは親しみを込めた感情豊かにしよう』などと書くことが明確になり、読者の顔を思い浮かべながら伝わる文章が書けるでしょう。

まず大前提として、文章の目的を明確にしてください。すると、スラスラ伝わる文章が書けるようになります。

しっかり見直す

これまで伝わる文章の書き方を6つ解説してきました。しかし、これらのテクニックを学んでも、すぐ実践するのは簡単ではありません。人間誰しも、ミスを犯すものです。ただできるだけ少なくすることはできますよね。
それは、しっかり見直すことです。書いているときは夢中で書くので、「これは伝わるかな?」という客観的な視点に立つのは難しいです。書いた文章を見直しながら、伝わりにくい表現を修正したり、削ったりしてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?何も考えずに文章を書けば、たちまち伝わらない自己中な文章になってしまいます。上記のテクニックはあくまで基本。頭に叩き込みながら、書く経験を積めば、徐々にスラスラ書けるようになるでしょう。

長くなったので、最後にまとめておきます。

伝わる文章の2つのメリット

・多くの人に読まれる
・成果を出すことができる

伝わる文章の7つの書き方

・無駄な表現を使わない
・主語と述語は正確に使う
・1文を短くする
・具体例を書く
・綺麗な言葉はいらない
・文章の目的を決める
・しっかり見直す