「何を書けばいいのかわからない…」
「文章の素材ってどう集めたらいいんだろう…」
文章の書き方を習ったことはあっても、素材の集め方は勉強しませんよね。
でも実は、文章を書くうえで大切なのは「文章をどう集めるか」なんです!
ということでこの記事では、文章の素材の集め方をお伝えします。
フリーライターとして、1日1万字を書く私の観点が参考になればと思います。
文章の素材をうまく集めることの2つのメリット
素材を収集することで、良い文章を効率的に書くことができます。優れた素材があってこそ、良い文章が生まれるのです。
①早く書ける
②悩まずに書ける
①早く書ける
素材をうまく集めれば、書くスピードがはやくなります。
なぜなら、書くことに集中できるからです。文章を書くときにもっとも時間がかかる原因は、書く作業と素材を集める作業を同時にしてしまうから。1つの作業に集中できないと、スピードが落ちてしまいます。
たとえば、料理をするときに、材料が足りないと、スーパーに買いに行ったり、代用材料を考えないといけません。それと同じことが文章にもいえます。
つまり、文章に必要な素材が集まっていると、書くスピードが上がるのです。
②悩まずに書ける
文章に必要な素材が揃っていれば、悩まずに書けます。
素材があれば「何を書こうかな」と悩む必要がなくないため、「どう書こうかな」だけ考えればいいからです。この2つを考えながら書こうとすると、なかなか書けません。
素材が揃っていれば、1つ悩みが減るわけです。よって、「文章が書けない〜!!」と悩まずに書けるようになります。
文章の素材を集める前にやるべき3つのこと
①多めに集めることを意識する
素材は多めに集めることを意識してください。
はやく書けるようになることに加え、質の良い文章を書けるようになるからです。
たとえば、上司に「A4サイズ1枚に、提案文を書いてきて」と頼まれたと想像してみてください。少し多めのA4サイズ1.5枚程度の素材を集めてきて、いらない部分を削り、A4サイズ1枚に凝縮する。このようなイメージです。
多めに集めることで、わかりやすい文章を書けるようになり、読み手に伝わる文章になります。
②書く目的を明確にする
素材を集める前にやるべきことは、書く目的を明確にすることです。
なぜなら、素材集めの基準となるからです。もし書く目的があいまいだと、「これは、文章に必要な素材か?」と悩むことになるでしょう。
加えて、目的に合っていない素材を集めてしまうかもしれません。よって、必ず文章の目的を決めましょう。
③読者を決める
文章を読んでくれる人を決めましょう。
決めずに文章の素材を集めてしまうと、読者に響かないダメな文章になります。なぜなら、読者によって必要な素材はまったく違うからです。
ロック好きの人に、ジャズが楽しめるバーをオススメする文章を書いても、響きませんよね。
読者を決めなければ、集めた素材がムダになってしまいます。よって、集める前には、必ず読者の存在を明確にしましょう。
文章の素材を集める2つの方法
では、実際に文章の素材を集める方法をご紹介しましょう。大まかに2つ方法で集めてくださいね。
①内部から集める
②外部から集める
①内部から集める
自分の経験を思い出す
過去の経験は、文章の素材になります。
自分の記憶を頼りに、思い出してみることで、素材集めをしましょう。たとえば、小学生向けの「サッカーがうまくなる方法」をブログ記事で書こうとしたら、「どんな練習をどれくらいしたのか」を思い出してみます。
思い出すときのポイントは、感情や結果を思い出すこと。「楽しかったこと」「ツラかったこと」「感動したこと」などの感情と共に思い出したり、「うまくいったこと」「ダメだったこと」などの結果を思い出してください。共感される素材になりますし、独自の経験のため、貴重な価値のある文章になるでしょう。
また、自身の過去の日記やブログ、SNSなども文章の素材になります。「どんなこと感じて、何をしていたのかぁ」と興味本位でもいいので、振り返ってみることをオススメします。
自分の考えを深掘りする
自分が考えていることを深掘りすることで、良い素材が手に入ります。
「なぜ私は、赤色が好きなのだろう?」「今日気分が乗らないのは、なぜだろう?」というように、「なぜ?」を繰り返し、自分の考えを深掘りしましょう。自問自答を繰り返すことで、たくさんの良い文章の素材が手に入ります。
もし「なぜ?」を繰り返しても、考えが浮かばないときは、ボッーとしてみるといいです。外を散歩してみるもよし、リビングのソファーでボッーとしてみるもよし。リラックスできる環境が、良い素材集めのヒントになるかもしれません。
②外部から集める
体験してみる
自分で体験してみると素材集めには困りません。
たとえば、ボルダリングのPR記事を書こうと思ったら、実際に壁を登ってみましょう。食レポの記事を書こうと思ったら、実際に食べてみるのです。実際に体験することで、独自の感想を抱くため、とても有益な素材になります。
イメージしやすいのが、ジャーナリストででしょう。彼らは、現場に足を運んで体験して、その人にしか書けない「生の声」を読み手に届けているのです。体験してみると気づくことがたくさんありますし、とても貴重なのです。
ジャーナリストのように体験しろとは言いませんが、「体験することが大切だ」と知っているだけで良い素材集めの意識が芽生えます。ぜひ余裕があれば体験してみてください。
人と話を聞いてみる
体験できない場合、人の話を聞くことで有益な素材を集めることができます。
なぜなら、その人独自の情報や考えを持っているかもしれないからです。さらに、他の人は自分では絶対に体験できないことも経験しているかもしれません。
たとえば、海外留学の記事を書くとき、自分が留学したことがなければ、留学経験のある人に取材すればいいでしょう。ネットや本ではわからないその人独自の「苦労」や「楽しさ」が発見できるかもしれません。
取材の際のポイントは、相手の話を深掘りすること。「なんでそう思ったのですか?」と話しやすい質問をすることで、表には出てこない貴重な素材が手に入るかもしれません。
本や雑誌で情報を集める
本や雑誌は、優れた情報源の1つです。
素晴らしい著者の体験から、優れた編集者を経て完成される本は、情報としての信頼が高いからです。たとえば、頭痛を解消するノウハウ記事を書こうと思った場合は、実際の体験談や人からの情報よりも、本の方が有益ではありませんか。
頭痛というのは、たくさんの原因と解決策があり、ある人に効くけど、この人には効かないということがよくあります。サンプル数1の情報より、精査された本の解決策の方がいいのです。
素材を集めるときのポイント:「内と外」のバランスを取る
内部から集める方法と外部からの集める方法は、バランスよくしましょう。
内部からの情報は主観的になってしまうことがありますし、主観的過ぎると、読者を無視した文章になってしまいます。
また、外部からの情報は客観的である反面、当たり障りのないことでもあります。よって、大切なのは2つのバランスです。
まとめ:文章の集め方
いかがでしたか。最後にまとめておきます。
①早く書ける
②悩まずに書ける
①多めに集めることを意識する
②書く目的を明確にする
③読者を決める
①内部から集める
②外部から集める
意外にも文章は文章力より、思考力・情報収集力が大事です。たとえ天才的な文章力があっても、書く素材がなければ、文章は書けません。
もしあなたが文章が書けないと悩んでいたら、「文章力を鍛えよう!」と思うより、「素材を集めよう!」と思う方がよう良いかもしれません。